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看板娘、登場

「お待たせしました〜」。
今回の看板娘は雅(みやび)さん。川崎生まれ川崎育ち、21歳の大学生だ。
続いてフードメニューを拝見。
「三種のとろろ食べ比べ」(720円)、これは外せない。さらに、雅さんと相談したうえで、「長芋豚巻ステーキ」(600円)といちばん人気の「明太とろろいそべ揚げ」(2個で720円)も注文した。
「山芋の多い」というか「山芋尽くし」になった。
食べ比べは右上から時計回りに大和芋、自然薯、長芋。長芋は水分が多いため、食感が残るように粗くすっている。
それぞれに個性がある。
店の軒先に鎮座する現物。
これらの山芋は契約農家から定期的に届く。
とくに北海道の中澤さんとは長い付き合いなんだそうだ。
驚いたのは自然薯の粘り。箸でそのまま持ち上げられる。
皮ごとすっているせいもあるのだろうか。
また、ステーキは蒸した長芋に豚バラを巻いて焼き上げ、バターとニンニク醤油のソースで煮詰める。
磯辺揚げは明太子に大和芋のとろろをかけて揚げたものを自家製のめんつゆでいただく。
美しい断面。
雅さんは求人サイトでこの店の存在を知った。
「まず、お店の名前に惹かれました。実際に訪れたらめっちゃ雰囲気がいいし、山芋も好きだから働きたいなと。賄いはいろんなメニューが出ますが、ご飯には必ずとろろをかけます(笑)」。
店長の島田祐規さん(33歳)は雅さんのことを高く評価している。
「仕事が早くて的確。お客様が困っていたらすぐに気付いたりと、全体をよく見ていますね。新人の子への教え方も丁寧だし、近い将来はお店を担うリーダーになってもらうつもりです」。
「リーダーよろしくね」。


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