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PHEVに「駆け抜ける喜び」はあるのか?

SUVのようにボディが大きく全高が高い車だと、その効果は一層際立ってくる。重量物が低い位置にあることで重心が低くなり、コーナーでの安定感が増す。直進時もしっとりと重厚感がある走りを味わえる。
もちろん重量は重くなるが、モーターによるアシストが入るので軽快な加速を堪能できる。
ご存じの通りモーターはアクセルを踏み込んだ瞬間から最大トルクを発揮する。エンジンだけのモデルよりも格段にレスポンスよく走れるので、SUVはPHEVのほうが「駆け抜ける歓び」を一層味わえると言っても過言ではないだろう。
2019年2月に登場した現行型「X5」。同年12月にPHEVが追加された。
そんなBMW SUVのPHEVで注目したいのが先述した「X5」の、次世代型である現行車だ。
先代の「X5 xDrive40e」が2L直4エンジンだったのに対し、3L直6エンジンを搭載。モーターを合わせたシステム最高出力は290kW(394ps)、システム最大トルクは600Nm(61.2kgm)に。
これだけのパワーがあれば2500kgという車両重量などものともせずに走れるのは言うまでもない。
バッテリー容量は先代が26Ahだったのに対し、68Ahに拡大。一充電あたりのEV走行距離は約80kmになる。
高速道路での渋滞中にステアリングから手を離した状態で先行車を追従するハンズオフ機能付き渋滞運転支援機能や、直近50mのルートを記録して必要なときにはこれまでドライブしてきたルートに沿ってステアリングを自動的に操作しながらバックするリバースアシストも搭載しているのも心強い。
大型のデジタルディスプレイを採用した「X5」の運転席。


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