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より扱いやすい「X3」のPHEV

もうひとつの注目モデルが、2020年4月に追加された「X3」のPHEV「X3 xDrive30e」。
「X5」のプレミアム性は魅力的だが、5mに迫る全長と2mを超える全幅は都市部だと扱いにくいと感じる人もいるはずだ。
「X3」は全長4720×1890×1675mmと、「X5」に比べたらかなり扱いやすいサイズになる。一充電あたりのEV走行距離は44km。
「X3」。パワートレインは最高出力135 kW(184ps)/最大トルク300N・m(30.6kgm)を発生する2L直4エンジンとモーターを組み合わせる。
システム最高出力は215kW(292ps)、システム最大トルクは420N・m(42.8kgm)。「X5」ほどではないが、日常のEV走行から荷物をたくさん積んで出かける週末のロングドライブまで、さまざまなシーンでPHEVらしい走りを堪能できる。
高速道路でもモーターのみで静かに走行できるのもPHEVならではだ。

PHEVは外部から車に充電して大容量バッテリーに電気を貯えるシステムを備えている。当然ユーザーは自宅に充電システムを設置することを考えるから、戸建に住んでいないとPHEVに乗るのは難しいと考えがちだ。
だが、走行中に自ら発電してバッテリーに電気を貯えられるし、バッテリーの電気を使い切ったとしてもエンジンで走れるのもPHEVのメリット。そう考えると、PHEVはもっと気軽に楽しめるはずだ。
モーターが加わったことで、「駆け抜ける歓び」を新たなステージに押し上げたBMWのPHEV。
SUVならそのフィールドはオンロードにとどまらない。「X5」や「X3」のPHEVなら、BMWらしい「駆け抜ける歓び」をより強く感じられるのは間違いない。
 
高橋 満=文


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