独創的なセンスで、世界のファッションシーンから注目されるヨシオクボ。彼らがこのたびローンチした、とあるコラボスニーカーが話題となっている。
お相手は、誰もがよく知るリーボック。両者がどんなスニーカーを創造したかというと……めちゃくちゃニッポンなコチラだ。
ベースになっているのはリーボックの代表作ともいえる2つのモデル。インスタポンプフューリーとクラブ シーである。
カタカナの「リーボック」もさることながら、メインビジュアルもヤバい。歌舞伎じゃないか!
“いよ〜”って感じだが、デザイナー久保嘉男氏がここに込めたのは「日本が誇る古くからの文化に、より多くの人が興味を示してほしい」というメッセージだ。では、2足のスニーカーとしての魅力を紐解いていこう。
インスタポンプフューリーには、アッパーからヒールにかけて、墨で荒々しく塗ったような意匠が施された。
墨汁独特の深みがあるムラ感がデザインに奥行きを生み、唯一無二の存在感を放つ。
さらにヒールにも注目を。右足には達筆な“リーボック”の文字が刺繍されているのだが……実はこれ、久保氏のお父さんによる書き下ろし。この文字への想いは、久保氏のインスタグラムでも触れられている。
ヨシオクボ×リーボックかと思いきや、まさかのトリプルコラボだったということか!
左足には、近年世界中で愛されている盆栽が刺繍されているのも面白い。
今年35周年という節目を迎えたクラブ シー。墨汁の水たまりを踏んだかのようなソールのドリッピングが目を引く一足に。
インスタポンプフューリーと同様に、ヒールには筆字と盆栽が描かれている。
ちなみに、シュータンやポンプに施されているのは、スタークレストと久保家の家紋を掛け合わせた特別仕様のロゴ。じっくり確認したい人は、ぜひ実物をご覧あれ。
これらは今年1月にパリコレでお披露目されて話題となり、遂に本日、待望の発売となった。リーボックとヨシオクボの公式オンラインストアをはじめ、一部セレクトショップなどの店頭にも並ぶ。
ヨシオクボによって、日本の伝統が落とし込まれたリーボックはいわば“日本人の、日本人による、日本人のためのスニーカー”。世界を巻き込んだ粋な計らいに乗るのも悪くないはずだ。
[問い合わせ]リーボック アディダスお客様窓口0570-033-033POW-DER=文