「ユニクロ」の意味をご存知の方は、意外にも少ないかもしれない。
ユニクロとは、「ユニーク・クロージング・ウェアハウス」の略で、日本語訳は「独自の衣類倉庫」。彼らはその名のとおり、移り変わりの激しいファッションの世界において“一貫性”という独自性を築き、フリースやカシミヤなど、上質な定番アイテムを長年、ロープライスで展開し続けている。
それと並行して、定番の隙間を埋めるトピックメイキングも忘れてはいない。時にはクリストフ・ルメールやジル・サンダーといった一流デザイナーをゲストに招き、インラインとは一線を画したデザイン性の高いコレクションを発表している。
J.W.アンダーソンとのコラボレーションもそのひとつだ。
J.W.アンダーソンとユニクロとのコレクションは、2017年秋冬シーズンから継続する人気ライン。今回新たに発表された2020年秋冬コレクションは、“A Day in London”がテーマ。洗練されたロンドンのシティライフスタイルをイメージしながら、リュクスでモダンなブリティッシュスタイルを提案している。
メンズアイテムは、全13型構成。注目のアウターは、ダブルフェイスのシングルコートとダッフルコート、そしてモッズコートと、英国スタイルを象徴する伝統的なアイテムがラインアップする。
ダッフルコートはネイビーとグレンチェックの2色展開となり、トグルにはJ.W.アンダーソンのロゴ入り、留め紐はヴィンテージをサンプリングするなど細部にまで抜かりがない。
シングルコートは、ウエストベルト付きのクラシックなデザインながらも、長めの膝下丈でトレンド感をプラス。モッズコートは雨水をはじく耐久撥水加工を施し、中綿をプラスして防寒性も向上と、とてもアンダー1万円とは思えない仕上がりとなっている。
また、メンズワードローブの必須アイテムより、これからのシーズンに欠かせないセーターとシャツを用意。
ラウンジウェアのようなリラックス感が漂うハーフジップのニットは、シックなカラーバリエーションもさることながら、素材の柔らかさにこだわり、チクチクしにくい肌触りを実現。
また、シャツのなかでも写真の1枚は、左右の身頃で柄を切り替えているので、単体でもしっかりと個性を主張してくれるに違いない。
そのほかにも、ウールをブレンドしたブラッシュドマフラーやバックパック、ソックスなどサポートアイテムも充実。大人と同様のデザインを採用したキッズラインも登場するので、家族でリンクコーデを楽しみたい人たちもオススメだ。
トラッドで落ち着いたムードのなかに散りばめられた、温かみあるカラーパレット、パッチワーク、アシンメトリーといったJ.W.アンダーソンらしいエッセンスは、これからの季節に真新しい気分を運んでくれるはず。
発売日は10月16日(金)。毎度のことだが、今回も完売必至なので、気になる方はお早めに。
[問い合わせ]ユニクロ0120-170-296市川明治=文