看板娘、登場
今回の看板娘は東京・中野生まれの紗英さん(27歳)。先ほどのもぐもぐタイムで食べていたのはローソンの新商品、「とりそぼろまん」だった。生活サイクルが通常と12時間ずれている彼女にとっては朝食である。
紗英さんはこの店のオープンと同時に入店。さらに、同じゴールデン街のバー、「ROSSO」と掛け持ちで働いているそうだ。
ところで、先ほど眺めたメニューのフード欄には「おでん」と「カレーライス」があった。そろそろ涼しくなってきたし、おでんをいただこう。すると、紗英さんはどこかに電話をかけ始める。
「おでんとカレーは出前方式なんですよ。上のおでんバーのマスターが持ってきてくれます」。
おでんはシミシミ。春にまとめて塩茹でしてから冷凍した青山椒も効いている。お茶割りにじつによく合うアテだ。
なお、この店も「ROSSO」もコロナの影響で4月と5月は全休。紗英さんは家に籠っていた。
「辛かったですね。やることがないから、Netflixで昔のアニメを延々と観たり。あと、チョコエッグのフィギュアを集め始めました(笑)」。
ゴールデン街全体でもコロナ対策を勧めている。組合はフェイスシールド代わりになるうちわを作って各店舗に配った。
さて、中野で生まれ育った紗英さん。小学校時代の遊び場は近所の公園だった。
「ポケモンが流行っていたので、ゲーム機同士を繋いで友だちと交換したり。あとは、ザリガニ釣りですね。拾った枝に糸を縛って釣っていました」。
自称「ちょっと暗めのオタクっぽい感じ」の中学時代を経て、池袋の近くにある私立高校に進学した。
「今でもめっちゃ覚えているのは、放課後に友だちとコンビニでお団子を買って郵便局の前で遊んでいたときのこと。友だちが変なポーズをするから、大笑いしてたんです」。
しかし、そこにたまたま通りかかったのが学園長。校則で買い食いは禁止なのでひどく怒られたが、「通学路でもないのにそのタイミングで来る?」というのが面白くて、2人でずっと笑っていたそうだ。
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