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「旅するように仕事がしたい」

【写真16点】「自由を与えてくれるボルボ・240エステート」の詳細写真をチェック

20代でバックパッカーとして世界を巡ったあとに、ふとそう思った小林さん。帰国後は美容師の仕事から、フリーのヘアメイクへの道を歩むことになる。

旅するように、とはもちろん自由に、心の向くままに。
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独立したての頃は“都内最速”の異名をとる、スズキのスクーター「アドレス」の足元に仕事道具をドカッと乗せ、毎日現場に通っていた。

そんな折、たまたま知人から「駐車場を借りるけど、一緒にシェアしない?」と持ちかけられたのだという。

「知人は1台分を借りたかったんですけど、タテに2台置ける縦長の駐車場だったんです。それで僕に一緒に借りないかと。あ、駐車場代を折半できるなら、車を持てるなって」。それが車を持つきっかけとなった。

 

ずっと見続けていたのは“四角い車”

もともと車は欲しかった。仕事に使うことはもちろん、90ccのスクーターにはない、移動の自由を与えてくれるものだからだ。

特に四角い車が大好きで、なかでも「ゴルフⅡ(1983年〜1992年)」は気になってヒマさえあれば調べていたほど。

実際に小林さんが購入した「ゴルフⅡ」。


だから駐車場の目処がついた途端、以前から知っていた「ゴルフⅡ」の専門店へ直行した。

その店では乗り続けたあとに手放す際はお店に戻す、という条件さえのめば、車両本体価格1万円で手に入る「ゴルフII」が販売されていた。ただし1万円ゴルフは、いずれも修復歴のある車(いわゆる事故車)や、走行距離の多い車。

「さすがに仕事に支障をきたしたらマズいから、30万円くらいかけて整備してもらいました。それでも税込みで45万円ほど」。赤のオールペン済みの91年式「ゴルフⅡ」。

「調子がよかったですよ。事故に遭わなきゃ、今でも乗っていたかもしれません」。



そう、手に入れてから3年後、不慮の事故に遭い、泣く泣く手放さなくてはならなくなったのだ。
そして手に入れたのが今の愛車、ボルボ「240エステート」というわけだ。「ゴルフⅡ」の次はコレかな、と事故前からなんとなく思っていた。

「洋服が好きな人が、買う気はなくてもつい店の中へふらっと入って洋服を眺めるのが好きなように、お気に入りの『ゴルフⅡ』に乗りながら、ほかにも大好きな四角い車を目が追っかけていたんです」。



「ゴルフⅡ」のときと同様、「240」もボルボ専門店を探して訪れた。「セダンもカッコ良かったし、安かったんですが、仕事を考えたらエステートのほうが便利だなと」。

電話では“エステートのほうは色があせているから、オールペンしてから渡す”と言われていたが、実際にその色あせた赤いボディのヤレ具合を見た小林さんは、ズキュンとハートを撃ち抜かれた。

「あ、この色がいい。このままでいいですとすぐ言いました(笑)」。



結局オールペンなしで、その分グッと安い約100万円で購入。それが6年ほど前。1992年式だからほぼ最終モデル。「高年式なら故障の心配も少ないと思っていましたが、実際今まで故障はないですし、エアコンもちゃんと効きます」。

購入時9万5000kmだった走行距離は17万kmにまで延びたが、小林さんに言わせると「まだ17万kmしか走っていない」そう。



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