使い勝手のいいSUVに大容量バッテリーを搭載し、充電機能を備えたPHEVが続々と登場している。
車体の大きさを活かし、広い床下にバッテリーを搭載。重心が低くなることで、背の高いSUVでもコーナーリング性能や直進時の安定感が高いというメリットがある。
さらにガソリンエンジンとモーターという2つの駆動ユニットにより、静かでコンフォートな走りと、鋭い加速性能を両立させている。このような特徴を活かし、2つのプレミアムブランドが究極のSUVを世に送り出した。
それがポルシェの「カイエン ターボS Eハイブリッド」と、ランドローバーの「レンジローバーPHEV」だ。
ポルシェ
「カイエン ターボS Eハイブリッド」
3世代目となる現行型「カイエン」は、シャシー、エンジンなどを一新して2017年12月に登場。スペシャルモデルである「カイエンターボ」は、最高出力404kw(550ps)、最大トルク770N・mを発生する4L V8ツインターボエンジンを搭載する。
2019年8月から予約がスタートした「ターボS Eハイブリッド」は、ここに100kW(136ps)を発生する電気モーターを追加。システム最高出力は500kW(680ps)、システム最大トルクは実に900N・mだ。
ツインターボとモーターというダブルのドービングにより、全長が5m近くあり、重量も2490kgある巨大なSUVながら、0-100km/h加速はわずか3.8秒という驚愕の数値を叩き出す。
文字通りシートに体が張り付く加速力。最高速度は公式発表で295km/hに達する。その性能は完全にスーパースポーツのものだ。
一方でアクセルを力強く踏み込まないときは、プレミアムモデルに相応しい優雅な走りを堪能できる。
街中でのちょっとした移動ならエンジンを使わずモーターのみで走行するEVモードを搭載(EV航続可能距離:40km)。EVで走っても最高速度を135km/hまで上げることが可能だ。
高速巡航ではモーターとエンジンを最適に組み合わせて静かに走行。もちろんアダプティブクルーズコントロールを使ってリラックスしながらドライブを楽しめる。
獰猛なまでのスポーツドライビングから紳士的な走りまで、あらゆるシーンに対応できる究極のSUVが「カイエン ターボS Eハイブリッド」だ。
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