OCEANS

SHARE

試練其の三:遠心力の試練

お次は「遠心力試験機」。
こちらは、専用のターンテーブルの端に時計を設置してテーブルを回転させることで遠心力をかけ、耐衝撃、耐遠心重力、耐振動性能の三拍子を兼ね備えたトリプルGレジスト対応のパイロットウォッチ「グラビティマスター」に行う試験である。
「遠心力試験機」では、人間なら生きていられないほどの遠心負荷にかけられる。
「F1ドライバーの走行中にかかる重力は5G、航空機用機器に求められる最も厳しい加速度の等級は15Gです。これは安全装置やクラッシュレコーダーに対して適用されるレベルですが、この試験機ではさらにその数倍の加速度を時計に発生させています。人間であれば命を落とすレベルの遠心負荷になっています」。
時計に遠心力がかかると、針が引っ張られて時間や針そのものの位置にずれが生じることがあるという。飛行士など、多くの人命を背負うプロにとっても、時計の果たす責任は大きく、Gショックではさらなるタフネスを日々追求しているという。
そして、試練はいよいよ最終関門へと到着する。


5/5

次の記事を読み込んでいます。