カラフルでポップなデザインで知られるスウォッチ。1995年に発表したソーラーエネルギーで駆動する時計「スウォッチ ソーラー」や1997年に登場した世界最薄の腕時計シリーズ「スウォッチ スキン」など、常に時代の半歩先を行くイノベーションを行なってきた。
そんな“時計業界の革命児”がまたも画期的な時計を生み出した。
それが、バイオ由来の素材を使った「1983年コレクション」である。
バイオ由来……というのは、実は時計業界では異例のこと。しかも、大量生産の状況下でそれを成し遂げるのは並大抵のことではない。
スウォッチは、プラスチックを使用していたパーツをトウゴマの種から抽出した2種類のバイオ素材に置き換えることで、まさに前代未聞の時計を生み出した。
ブランドが発足した1983年にちなんで名付けられた今作は、当時のスッキリとしたルックスを受け継いでいる。
環境に配慮した製品は品質が懸念されるところだが、すべての部品はスイスメイドの高い品質基準をしっかりキープ。
さらに、パッケージもバイオ由来の素材へと刷新した。ジャガイモとタピオカのデンプンを使った原料で作られた包装を採用している。
生物由来の物質のため、家庭での堆肥化はもちろん、紙の部分は古紙としてリサイクルも可能だ。
バイオ由来のスウォッチの登場によって、時計業界のスタンダードもまた、変わっていくかもしれない。
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