「SUV大国ニッポン」とは……今や選びきれないほど選択肢が充実しているSUV。国産だけに絞っても、気軽に乗れる軽SUVから1000万円以上するプレミアムモデルまでが混在している。
2019年の1年間(1〜12月)を見ても、販売台数ベスト50のうち、実に16モデルがSUVになる。
では、日本で人気のあるSUVはどんなモデルなのか? 「多すぎて何から見れば良いかわからない」という方のために、2019年のSUV販売台数ベスト5をチェックしていこう。
■第5位 トヨタ「ハリアー」
プレミアムクロスオーバーのパイオニア2020年6月に4代目へとフルモデルチェンジした「ハリアー」。先代はモデル末期にもかかわらず、2019年の1年間で3万6249台も売れた大人気SUVだ。
2009年から日本でもレクサスブランドで「RX」が発売されることになり、一時は「RX」に吸収されて消滅するという話もあったが、その人気の高さから2013年にはレクサス「RX」とは別のモデルとして、3代目となる先代ハリアーが登場した。
パワートレインは2.5L+モーターのハイブリッドと2Lガソリンエンジン。ハイブリッドは電気式4WDのE-Four、ガソリンモデルにはFFと4WDが用意された。「RX」との差別化のため、300万円を切る価格設定やデザインなどで、若い層に向けたSUVとして販売された。
「RX」より安いとはいえ、機能面でも衝突被害軽減ブレーキを含む先進安全運転支援機能はクラウンなみだし、乗り心地を高める足回りもオプションで用意。2017年のマイナーチェンジでは2Lガソリンターボ車も加わった。
同時に安全機能や高級感も改良されるなど、初代が提示したプレミアムSUV路線を「RX」とは違うカタチで継承し続けた。
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