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アペリティフのつまみには何がいい?

相場 イタリアでは、家でならパスタとサラダの軽いディナーにして、その前にちょっと飲むというのが良かったです。ワインに炭酸水を入れて軽くしてみたりね。
平野 カクテルは作りますか。
相場 僕はたいていワインか日本酒か、そのまま飲めるほうが好きです。
平野 アメリカ人はカクテル好きな人が多いようで、人が集まると、まず適当に果物を潰してスパークリングワインで割るとか、簡単なカクテルを渡しておいて、それからちゃちゃっとおつまみ作ったりします。1時間か2時間話して、一緒にディナーに出かける、なんてことをよくやっていました。
ピーチ、ウォッカ、クラッシュアイスにスパークリングワインという自家製カクテルがお気に入り。ウォッカはなくてもおいしいですよ。
平野さんおすすめのファーストドリンク
平野さんオリジナルカクテル 「ムーンライズ」
平野さんオリジナルカクテル 「ムーンライズ」
シャンパングラスの底1〜2cmにブルーキュラソーとクラッシュアイスを入れ、炭酸水を注ぐ。ラベンダーシロップとプロセッコ入れたら出来上がり!「見た目も味も華やかで、1杯目にぴったりなカクテルです」。
相場 僕も果物カクテルは作ります。ホワイトサングリア、つまりピーチなどのフルーツを潰して、シロップ、そして白ワインを入れたり。
平野 夏ならまだ外が明るくて幸せな感じです。子供にはワインの代わりに炭酸水を入れてモックテル(ノンアルコールカクテル)にしてあげれば、家族みんなで楽しめますし。
相場 そうですね。季節感があってみんなで楽しめます。
平野 旬野菜のアペタイザーに、フルーツを使った爽やかなワインカクテルの組み合わせが、アペリティフ時間には好きです。
相場 「山の家」では季節野菜を使ったイタリアンを楽しく作っています。まずはバジルを大量に買ってペーストを作ったり、野菜は茹でるだけでおいしくて。
平野 近所の食材を使えるのはいいですね。イタリアというとアグリツーリズムや、スローフード運動など、食を中心とした環境に配慮する生活が言われますよね。
相場 地産地消精神は、イタリアは随分進んでいます。
平野 今日作っていただいたアペタイザーは、ピーマンとドライトマト、ケッパーをアンチョビペースト 、そしてオリーブオイルでさっと炒めたものですか? 軽いのに、野菜のうまみがしっかりしていて、まさにアペリティフ時間にぴったりの一皿です!
本日のアペタイザー
「ピーマンとトマトのオイル和え」
本日のアペタイザー 「ピーマンとトマトのオイル和え」
材料(2人分)
ピーマン 6個/セミドライトマト 3個/ケッパー 小さじ1/2/アンチョビペースト 小さじ1/2/イタリアンパセリ 小さじ1/2/乾燥オレガノ 小さじ1/2/オリーブオイル、塩 適量
作り方
① 鍋にオリーブオイルを引き、ピーマンをそのまま入れて塩をひとつまみふる。
② 中火でじっくり焼いていく。全体に焦げ目がつくように、こまめに回しながら焼いていく。
③ 焦げ目がついたら蓋をして10分弱火で蒸し焼きにする。焦げないように蓋を開けてピーマンを返しながらじっくり焼く。
④ ボウルにセミドライトマト、ケッパー、アンチョビペースト、刻んだイタリアンパセリ、オレガノを入れる。
⑤ ④にオリーブオイル大さじ5をふりかけ、よく混ぜる。
⑥ ⑤に焼き上がったピーマンを入れ、全体をよく和える。
相場 イタリアの保存食、ドライトマトやケッパーは、塩味というよりうまみが凝縮していて、単に塩辛いわけではないのです。オリーブオイルの味わいもしっかりしているので、野菜だけの一皿でも満足感のある味になります。
平野 ディナーにはもちろん肉や魚がメインですが、アペリティフ時間には季節の野菜、旬を楽しめるもので、軽いお酒を合わせると最高ですね!
身近なものを楽しむ、例えば植えているハーブをちょっと摘んでアペタイザーを作ったり、カクテルに入れてみたりできたら本当にいいなと思っています。アペリティフのためのキッチンガーデンです。飲み物にミントやローズマリーを入れたりとか。
相場 そうですね、季節感を出して飲むのは贅沢です。「山の家」には毎日いないので家庭菜園はできませんが、地元の旬野菜を楽しんでいます。
平野 アペリティフそのものはイタリア発祥です。イタリアは、ベリーニ(ピーチピューレとプロセッコ)などフルーツを使ったカクテルも多くて、さまざまな味わいがあります。
相場 ハーブ類も豊富で、それでリキュールを作って、おいしい果物と割って飲むのも定番。カンパリオレンジとかね。
平野 まさに地中海の恵みですね!


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