ボディはコンパクト、機能はボリューム満点
ボディサイズは「Audi Q3」が全長4490×全幅1840×全高1610mm。「Audi Q3 Sportback」はクーペルックとするために、全高が「Audi Q3」より45mm低く、その頂点から傾斜するルーフをボディ後端に上手く収めるために全長が10mm伸ばされている。
メルセデス・ベンツにも「GLC/GLCクーペ」が、BMWにも「X3/X4」があるが関係性は同じ。けれど「GLC」や「X3」よりも「Audi Q3/Q3 Sportback」はひと回り小さく、より都会でも扱いやすいサイズとなっている
「Audi Q3/Q3 Sportback」どちらも搭載されるエンジンは2種類。先代の1.4Lターボから進化した1.5Lターボと、「Audi Q3」では初となる2Lディーゼルターボがある。1.5Lターボは最高出力150ps/最大トルク250Nm、2Lディーゼルターボは最高出力150ps/最大トルク340Nmを発揮。
駆動方式は1.5Lターボが2WD(前輪駆動)と、2Lディーゼルターボはクワトロ(4輪駆動)と組み合わされる。トランスミッションはいずれも7速Sトロニック(2ペダルMT)。
メーター周りは全面液晶ディスプレイとなり、速度計やエンジン回転計のほかに、ナビ画面、車両情報などがすべてデジタルで表示される。
センタークラスターにも液晶ディスプレイが備わるが、こちらはタッチパネル式。ナビ画面のピンチイン/アウトもできる。スマホと接続すれば、スマホのナビアプリを使うことも可能だ。これらの機能はすべて標準装備される。
先進安全機能も充実しており、衝突被害軽減ブレーキは標準装備され、先行車に合わせてアクセル・ブレーキを自動で制御するアダプティブ・クルーズ・アシストや、車線内を走行するようステアリングをアシストする機能などはオプションで用意されている。
またスポーティなクーペという性格付けから、「Audi Q3 Sportback」はスポーティなハンドリングと駐車時の日常の取り回しやすさを両立させるプログレッシブ・ステアリングが標準装備されている。
ライバルより少し小さいボディに先進技術を満載した新型「Audi Q3/Q3 Sportback」。都会派SUVカテゴリーに、また気になる選択肢が増えてしまった。
籠島康弘=文