日本では三菱「i-MiEV」、日産「リーフ」以降、なかなか次の電気自動車(EV)が現れない中、日本に遅れをとったように見えたドイツ勢の巻き返しがここにきて激しい。
2019年にはメルセデス・ベンツが「EQC」を日本でも発売を開始。先日はBMWも「iX3」を発表した。
SUVもこれからは電気の時代へ。日本メーカーにはまだないEVのSUV、BMWが発表した「iX3」から、その魅力を探ってみよう。
「EQC」と真っ向勝負!?
SUVのEV時代の幕を開けたのがメルセデス・ベンツの「EQC」。それに対してBMWは今年7月に「EQC」と同じクラスの「iX3」の発売を発表した。
ただし「EQC」が4WDなのに対し、「iX3」は後輪駆動。代わりに同社の得意の“駆け抜ける歓び”を味わえる、SAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)らしい走りが楽しめるという。
航続可能距離は、WLTCモードで459km。測定方法が異なるNEDCモードだと520km。
日本でも販売されている「i3」をはじめ、これまでも電気自動車をはじめとした電動車(「i8」のプラグインハイブリッドなど)を研究・開発してきた同社。そこから生まれた「第5世代eDriveテクノロジー」を搭載する最初のモデルとして登場したのが「iX3」だ。
このテクノロジーは2021年に登場が予定されている「i4」(4ドアクーペ)や「iNEXT」(未来形のSUV)にも搭載されることになっている。
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