「BURGERS TOKYO」が目指す支援の仕組みとは、毎日の食事が自然と途上国への支援に繋がっているような環境だ。東京に住んでいる人びとの食事を楽しみたいという気持ちをそのまま支援へと繋げることが必要だと新田は考える。また店舗をこれから増やしていくことで、東京を超えて支援の輪を広げていきたいと語る。
国際NGO「ハンガーゼロ」の近藤高史は、寄付先であるケニアの「シープケア・コミュニティ・センター」の現状について次のように語る。「新型コロナの影響はケニアでも深刻な被害をもたらしています。感染者の数は日に日に増加しており、いつまで続くのかわからないという不安に押しつぶされそうになっていると聞いています。そのような中で、BURGERS TOKYOさんのように日本人とケニアの子供たちのあいだの架け橋となって、金銭的な支援を行う活動が出てきていることにとても感謝しています」
「BURGERS TOKYO」のハンバーガーは、まるでステーキを食べているかのような肉の旨みと質感が楽しめる。「超肉感」と言われるだけあり、パティは男性でも十分に食べ応えがあるサイズだ。塩胡椒だけで食べてもシンプルにおいしいが、備え付けのカスタマイズソースで自分好みに「マッシュアップ」してもおいしい。
地元の野菜だけで作る「ヴィーガンスタイルバーガー」
千葉県柏市にあるハンバーガーショップ「
VIBES」は、地元の新鮮な野菜を使ったハンバーガーを提供する知る人ぞ知る名店だ。
店主の石井和哉は麻布迎賓館のフレンチレストランで厨房を経験した後に、人形町の人気ハンバーガー店「BROZERS’」で修行。2011年からは「VIBES」を立ち上げる。外苑前に店をかまえた「GORO’S★DINER」の元オーナーシェフでグルメバーガー界の「巨匠」としてリスペクトされる吉澤清太らとタッグを組んで、業界初のハンバーガーの教科書『ハンバーガーの発想と組み立て』(誠文堂新光社)の出版にも携わるなどの実力派だ。
地元の畑で採れた鮮度の高い野菜だけを使った「Vegan Style Burger」は、動物性の食材を一切使用しないながらも、ハンバーガーならではの食べ応えがある一皿。
ハンバーガーというと肉汁が滴るビーフの旨味が最大の魅力だと感じる人も少なくない。そのためヴィーガン向けのバーガーを作るにしても、どうしても植物性の食材でいかに「肉っぽさ」を生み出すかという発想になりがちであるが、「VIBES」の「Vegan Style Burger」はその常識を覆す。
3/3