「“職遊融合”時代のリアルライフ」とは……職種、オフィス、ライフラインに縛られない新たな生き方を気付かせてくれるコミュニティ「
リビングエニウェアコモンズ(LAC)」。
“新しいつながり”を重視するこちらでは有機的なネットワークが自然発生し、メンバー同士で新たな企画やイベントを開催するケースも多い。さらには、新たなビジネス創生の場にもなりつつあるという。
実際に伊豆下田のLACを利用する根岸泰之さんに話を伺うと、ワークライフバランスの次なるスタイルを求める姿が見えてきた。
| PROFILE ランサーズ株式会社 チーフエヴァンジェリストオフィサー スマート経営推進室 室長 根岸泰之さん(42歳) 1978年、東京都生まれ。高校卒業後、都合4年間世界を旅する。2001年よりフリーランスのライターに。求人情報サービスの大手企業を経て、’13年にランサーズに入社。執行役員を務めたのち’20年6月より現職。趣味はサッカーとスケートボード。2児の父。 |
下田で実践する“ワークインライフ”な暮らし
東京から車で約4時間、伊豆半島最南部に位置する下田市。全域が豊かな自然に恵まれ、50kmに及ぶ海岸線には関東屈指のサーフスポットが点在する。
「利用する前日の夜に到着して、コンビニでお酒を買って。そのときいるメンバーたちとあれこれ話をしながら、酔っ払って寝落ちするパターンが多いですね(笑)」。
根岸泰之さんが勤めるランサーズは、企業とフリーランスの事業者をつなぐクラウドソーシングを提供している。利用実績のある企業は実に40万社以上。このジャンルにおける大手だ。
「LACには法人メンバーとして登録しています。1日の始まりは朝食から。早朝から営業している定食屋さん『ランプハウス』に向かいます。日中はきっちり仕事ですね。イベントやワークショップのセミナーといった予定で埋まっています」。
今回はその合間を縫ってサーフィンに初挑戦。そこにはまさに「職遊融合」の時間が流れていた。
「ワークライフバランスという言葉が使われてきましたが、これからは“ワークインライフ”の時代になるのではないかと思っています。
つまり“束縛される仕事と私生活のバランス”で考えるのではなく、“好きな仕事をどう人生に取り込むか”という思考。もはや、仕事に我慢する時代ではないのです」。
冒頭“東京から車で〜”と書いたが、この書き方こそ首都圏中心の考え方の象徴であろう。今や日本の、いや地球上のあらゆる場所が生活の拠点になりうる。
そんな新しい考え方に、この先の時代を生きるための大きなヒントがあると思う。
2/2