進化して磨きがかかる名作の堂々たる風格
CARTIER
カルティエ/パシャ ドゥ カルティエ
今年のウォッチトピックスのなかでも、大きな部類に数えられるのが、1985年登場の名作「パシャ ドゥ カルティエ」の自社製ムーブメントを搭載した次世代機だろう。
上下左右4方向のみのアラビア数字インデックスと、正方形に取られた線路型分目盛りは、お馴染みのリンク付きリュウズカバーおよびセンターラグと相まって、ミニマルながらも個性的。インターチェンジャブルのストラップ交換システムを採用し、デイリーに使う楽しさも教えてくれる。
スケルトンウォッチに見る詩情溢れる時の概念
HERMÈS
エルメス/アルソー スケレット
デザインに込められた時の解釈。それを知るたびに、どこか異世界に誘われるような気分になる。鐙をモチーフとしたラグデザインのラウンドウォッチ「アルソー」のスケルトンモデルも、どこかポエジーに満ちている。
颯爽と走る馬を想像させる斜体のインデックス、何か不思議なことが起こりそうなスモーク加工のクリスタルダイヤル、その向こうに見えるムーブメント。そこに施された職人技のひとつひとつに心躍らされるのだ。
※本文中における素材の略称:SS=ステンレススチール、K18=18金、WG=ホワイトゴールド
MACHIO、川田有二、鈴木泰之=写真 菊池陽之介、松平浩市=スタイリング MASAYUKI(The VOICE)=ヘアメイク 柴田 充、髙村将司、増山直樹=文 星のや富士、中村キース・ヘリング美術館=撮影協力