③板じゃないのにイタについたテーブル
前述のチェアワンシリーズのひとつ、テーブルワン。こちらもDAC社が開発した、高い剛性と柔軟性を併せ持つ超軽量合金製ポールのフレームを採用している。
ユニークなのは天面。通常であれば、プラスチック製やアルミ製の板を用いるのが一般的だが、こちらはなんと屈強なナイロン生地。一見、強度や安定感に不安を覚えそうだが、フレームのテンションを活かしながら張りをしっかりと保っているため、実際に使ってみると扱いやすく、頼もしい。
ドリンクは備え付けのカップホルダーが、料理やその他の道具は計50kg(!)もの重さにも耐えうる天面が受け止めてくれる。にも関わらず、総重量はわずか690g。軽さを追求しながら、ほかもおざなりにしない。まさにその手があったかと唸る出来栄えである。
④設営もイージーで寝心地もいーぜ
ソロキャンパーも増加中の今、俄然注目を集めているのがハンモック。誰もが存在は知っているけれど、まだ未経験の大人も多いはずだ。
720gと軽量なうえに設営がこのうえなくイージーなこのアイテム。支柱となる木へ簡単に取り付けられるツリーストラップは、木の太さに合わせて自在に長さを調節でき、ロック付きのカラビナでしっかりと固定できる。
使用時に小物入れにもなる収納ポケットも便利。ハンモックに使われている生地の耐久性は抜群で、触り心地も良好。ひとたび横になれば、気持ちいい浮遊感に思わずウトウト。日頃の疲れもフワ〜っと抜けていくだろう。
⑤“ボックス”じゃないから持ち運びも簡単
飲み物や食材を冷やすためにはクーラーボックスが必要だ。そう、普通は“ボックス”である。でも、コチラはなんと、カドの取れた“バッグ”。意表を突くその姿に新鮮さを感じるが、同様に頭をもたげるのが性能面。要するに、頼りなくないか?ってこと。
でも心配は無用だ。断熱材には発砲ポリエチレンとエアクッションを使用。折り返し部分に使った2本のテープが隙間をしっかりと塞ぎ、生地の接着面は縫製ではなくウェルダー(熱溶着)加工を施しているので機密性も高い。保冷・保温効果は折り紙付きである。
500ml缶を4本、500mlのペットボトルなら3本を収納する容量もライト・キャンプにはちょうどいい。しかも、使い終わったら折りたたんでバッグに詰め込めばいいので、帰り道にかさばる心配もなし。重さは375gだから邪魔になることなどまずない。
計5アイテムの総重量は2795g。仕事で持ち歩くバッグより軽いという人も多いだろう。持ち運びもノンストレスなこんなアイテムたちなら、家に帰るまでず〜っと笑顔でいられるはずだ。
「ご近所アウトドアに『ライト・キャンプ・ギア』」とは……心がけたいのは「#StaySafe」な遊び。遠出はできなくても、庭や近場の公園でキブンはしっかり盛り上げたい。そんなご近所アウトドアがグッと楽しくなる、ライトな感覚の使えるキャンプギア集。
上に戻る 菊地 亮=文