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エントリーモデルでも2000万円超なモンスターマシンの数々

現在、日本の公式サイトに掲載されているマクラーレンの現行車種は13台。グレードは、最上位の「アルティメットシリーズ」、主力の「スーパーシリーズ」、そして、エントリーモデルの「スポーツシリーズ」、そして「NEW GT」の4つに分かれる。
エントリーモデルである「スポーツシリーズ」でも、新車価格は2000万円オーバー。マクラーレンがF1グランプリを始めとしたモータースポーツで培ったテクノロジーが、惜しみなく注がれているのだ。

[現在の主な現行車種]

・マクラーレン セナ(アルティメットシリーズ)

伝説のドライバー、アイルトン・セナの名を冠した一台。マクラーレン史上でも究極の性能を持つロードカーで、サーキット走行時のポテンシャルを重視している。車両重量は1198kg。これは、国産車なら日産「ジューク」やトヨタ「カローラフィールダー」などと同等の重量だ。
ここに、4Lの V8ツインターボを組み合わせることで、最高出力はじつに800ps(789bhp)。最大トルクは800Nm(590 lbf ft)を実現した。生産台数は500台限定で、価格は67万5000ポンド(約1億円)。発表された時点ですでに完売している。
 
・720S(スーパーシリーズ)

2011年にデビューした「MP4 12C」のDNAを受け継ぐモデル。
「MP4 12C」の生産終了後は「650S」、「625C」などへ進化してきた。そして、「650S」の後継であり、新世代のマクラーレンを象徴する1台として、これまでの「スーパーシリーズ」を大幅にリニューアルしたのが「720S」だ。
 
・600LT(スポーツシリーズ)

歴代のマクラーレンの車の中でも、“LT(ロングテール)”の名を冠することを許された4台目のマクラーレンが「600LT」。初代は1997年の「マクラーレン F1 GTR“ロングテール”」。フロントとリアのオーバーハングの長さから「ロングテール」と呼ばれた特別なモデルだ。
マクラーレンのモデル名を示す数字はそのまま最高出力を意味しており、「600LT」は、最高出力600psとなる。
 
・540C(スポーツシリーズ)

マクラーレンのエントリーモデル。カーボンファイバー製のシャシーを採用した軽量構造を採用。
エントリーモデルと言えども、エンジンは3.8L V8ツインターボ。最高出力540PSで、0-100km/h加速3.5秒、最高速320km/hを実現する。
 
・NEW GT(NEW GT)

マクラーレンの現行モデルで最も新しい。本格的なスーパースポーツでありながら、唯一無二の“グランドツアラー”の異名にふさわしいマシンに仕上がっている。
長距離走行を前提としたGTカーらしく、スポーティーさだけでなく乗り心地や車内の快適性にもこだわっている。プロアクティブ・ダンピング・コントロール・サスペンションは、常に路面の状況を分析し、予測に基づいてマシンを状況に適応させる。
シートには最高級のイギリス産ソフトグレインレザーを使用。
「車のトリセツ」とは……
走行に関するトリセツはダッシュボードの中にあるけれど、各メーカーの車の魅力を紐解くトリセツはなかなか見つからない。だから始める、オートマティックで好きになったあの車を深掘り、好きな理由を探るマニュアル的連載。上に戻る
林田孝司=文


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