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2020.06.16

からだ

ぐっすり眠れない理由は「朝食と夕食抜き」。快眠のためのベストな食事とは?


「たのしい睡眠」とは……
慢性的な睡眠不足を解消する方法のひとつとして注目されているのが “食事”だ。食事と睡眠には深い関わりがあることは医学的にも明らかになっているという。そこで今回は、健やかな睡眠を得るための食事法について紹介していこう。
 

朝食を抜く習慣で体内時計が乱れる

睡眠障害に悩む人に共通点は、“体内時計の乱れ”だ。体内時計が乱れると、「メラトニン」というホルモンの分泌サイクルが崩れ、眠りにつくときに適正量が分泌されなくなってしまう。その結果、眠りが浅くなって「成長ホルモン」の分泌量も減少。心身の疲れがとれなくなり、長引けば不調をきたすことになる。
では、乱れてしまった体内時計を正常な状態に戻すにはどうすれば良いのか? カギを握るのは“食事”だ。食事は、栄養補給という役割だけでなく、体内時計の調整も担っている。とくに朝食は、太陽光と同様に体を覚醒させる働きがあることがわかっている。
朝食による体内時計調整機能を高めるうえでは、当然「何を食べるか」が重要になる。理想は糖質とたんぱく質を含んだバランスの良いメニュー。ご飯やパンのみといった、糖質だけの食事では、体内時計調整機能は十分に発揮されない。
●体内時計を整えて、ぐっすり眠るための朝食例
【和食系】
ごはん、納豆、焼き魚、ホウレン草のおひたしなどの緑黄色野菜、トマト
【洋食系】
パン、目玉焼き、チーズ、牛乳、ブロッコリーなどの緑黄色野菜
そうは言っても「朝しっかり食べる時間なんてないよ」という人は、例えばバナナとヨーグルトだけでもOK。この組み合わせで、糖質とたんぱく質をしっかり補給できる。
ヨーグルトのような乳製品は、寝つきをよくして睡眠の質を高める食品の代表格だ。その理由は「トリプトファン」というたんぱく質(アミノ酸)の一種が多く含まれていること。精神の安定を司る脳内物質のひとつ「セロトニン」や「メラトニン」の材料となる物質だ。
ただし、乳製品に含まれる「トリプトファン」がメラトニンに変換されるには段階がある。それは、朝に太陽光を浴びてリズム運動(噛む、歩くなど)をすることで、日中にトリプトファンからセロトニンが作られ、夜になるとセロトニンがメラトニンになる、というもの。そのため、安眠のためには朝食時に乳製品を食べておくのがベストだ。


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