■グローブバスGT(フィアット「デュカト」ベース)
デスレフ(Dethleffs)はドイツの老舗キャンピングカーメーカー。その歴史は1931年まで遡る。最初はキャンピングトレーラーの製造からスタートし、1980年代にキャンピングカー市場に参入した。現在は「デュカト」をベースにさまざまなキャンピングカーを製造している。
「グローブバスGT」はコンパクトサイズのフルコンバージョンで、全長5.99mの「I1」(写真上)と、全長6.95mの「I6」が日本仕様として輸入されている。
全幅は2.2m、全高は2.81mと日本のキャブコンやバンコンと比べるとかなり大柄だが、車両を俯瞰から見下ろしているような映像を映し出すトップビューカメラが標準装備になっているので、駐車場などでも実は扱いやすい。
車体後方に常設されるベッドは「I1」がダブル、「I6」がツインとなる。シートレイアウトを変更してベッドにするタイプと異なり、厚いベッドマットが使われているので、寝心地は抜群。
ベッド下には自転車も収納可能な大型のラゲッジスペースが備わっている。また、運転席上にはプルダウン式のダブルベッドも用意されている。
フロントウィンドウ、サイドウィンドウが大きいので採光も良い。フロントシートを回転させると4人で語らえる広々としたリビングスペースになる。
■V670(フィアット「デュカト」ベース)
フィアットの「デュカト」をベースにした日本製キャンピングカーもある。埼玉に本拠を構えるバンテックが製造した「V670」は、大柄なボディと豪華な装備をしっかり受け止められるよう、タイヤやサスペンションにこだわった本格的なキャブコンタイプのキャンピングカーだ。
デザイン性の高さはもちろん、日本でのキャンピングカーの使われ方を熟知したビルダーならではのアイデアがふんだんに盛り込まれている。例えばリアのラゲッジ扉は駐車場など狭い場所でも荷物の出し入れがしやすいスイングアップ式を採用。
ラゲッジには左右両方からアクセスも可能だ。車内にアクセスするステップには、暗い場所でも踏み外さないよう、間接照明が備わる。
ベッドは90年以上の歴史がある老舗ベッドメーカーである日本ベッドのマットを採用。ベッドルームにはサンルーフがあり、横になりながら星空を楽しむこともできる。サイズは6.7×2.25×2.75m。乗車定員は6人。もちろんリビングも最大6名で寛げる設計だ。
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