■キャンピングトレーラー
これまで紹介したキャンピングカーは自分の力で移動することができるタイプだが、キャンピングトレーラーはそれ自体に運転するための機能が備わっていないため、ほかの車で牽引して移動する。
大型のものは牽引免許が必要になるが、総重量750kg以下なら牽引免許がなくてもトレーラーを引っ張ることができる。
【メリット】
・トレーラーを保管場所に置いておけば、普段は引っ張る車を通勤や買い物など、普通の車として使える。
・トレーラーを切り離すことで、旅先でも車のみで移動できるので、何かと動きやすい。
・トレーラーは居住スペースに特化しているので、キャブコンと同じくらい広いスペースで快適に過ごせる。
・予算や用途に応じて、キャンピングトレーラーの大きさの選択肢が多い。
キャンピングトレーラーは法律上車両になるので、自動車税を毎年支払う必要がある。ちなみに東京都の場合で毎年1万200円(被牽引車、8t以下)だ。また2年ごとに車検を通す必要もある。とはいえエンジンなどがないので検査費用は安い。車検時に納める税金なども重量税が1万2600円(1t以下の場合、1t〜2tは2万5200円)、自賠責保険が5140円だ。
牽引走行中の事故などは引っ張っている車の任意保険が適用されるので、キャンピングトレーラー自体に任意保険をかける必要はない。ただし、自動車保険によっては牽引中の事故をカバーしていないケースもあるので、購入前に条件を確認しておきたい。また、走行に起因しない事故の場合は保険適用外となるので要注意だ。
このように、キャンピングカーには、4つのタイプそれぞれのメリットがある。まずは自分のスタイルに合うものはどれかを、じっくり考えてみよう。
高橋 満=文