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2020.06.07

あそぶ

人道支援と自給自足の現場から生まれる「ベアボーンズ」の機能美

camp gear note
「Camp Gear Note」とは……
このところの自粛生活をはじめ、台風や地震、洪水など、昨今は我々の想像を超越する災害が起きることもしばしば。その度に、万が一の備えとしてアウトドアギアに脚光が当てられる。
もしもの状況で役立つアウトドアギアは数多い。しかし、避難生活で使うことを想定して開発されるものは決して多くない。
そんななか、2年前に日本に本格上陸したばかりの「ベアボーンズ(BAREBONES)」は、世界各地での人道支援活動を通して、現場で必要とされる道具を形にしてきた稀有な存在である。
 

創業者は話題のブランド「GOAL ZERO」と同一人物

camp gear note
笑顔が素敵なロバート。十数人の孫がいるグレートおじいちゃんだ。自身もボーイスカウトでの最高位「イーグルスカウト」を取得している。
創業者のロバート・ワークマンが、アメリカのユタ州でブランドをスタートしたのは2012年のこと。彼は革新的なソーラーパワーシステム製品のリーディングブランド「ゴールゼロ(GOAL ZERO)」を成功に導いた創始者としても、その名を知られている。
camp gear note
ネパールやアフリカなど、世界各地にシェルターテントや電源システムの供給支援を行っている。
世界中で人道支援に携わっていたロバートは、その活動を通じて、人間が生きていくうえで必要なものとは何かを考えた。
思いついたのは、生活を支える電気と安心して眠れる住居の必要性だった。そこで、まずは持ち運び可能なソーラーシステムを手掛ける会社「ゴールゼロ」をスタート。その成功をステップに、丈夫な居住スペースを提供するために「ベアボーンズ」も創設した。
日本ではLEDランプが人気を集めているが、元々ベアボーンズはテントからスタートしたブランドなのである。
camp gear note
自宅の庭には、さまざまな大きさ、形のプロトタイプが建てられ、テストが行われている。
考案されたテントは、骨組みが非常に丈夫なことが特徴で、数年間張りっぱなしでも大丈夫なほどの耐久性を誇る。
彼らは、このシェルターテントをネパールやアフリカの被災地など、世界各地に送り届けてきた。現地では住居としてはもちろん、医療センターや出産クリニックとしても活用されていることからも、その信頼性の高さが窺い知れる。


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