自給自足の生活から、本当に必要な製品が見えてくる
現在、製品開発はロバートの自宅をフィールドに行われている。テントがいくつも立ち並ぶ彼のランチ(自宅)では、電力はすべて太陽光、水力、風力発電により賄われる。
彼は電気、住居に続き、生きていくうえで必要な「食」にも焦点を当てた。そこを突き詰めた結果、牛、豚、鶏、蜂を飼育し、野菜や果物も育てるなど、自給自足可能なシステムを自宅に構築。その過程で必要だった畑を耕すためのガーデニングツール、収穫物を調理するためのクッキングツールにも、製品ラインナップは自然と広がっていった。
製品開発の基本コンセプトは、実用性と風合いを大事にすること。
生活に必要なギアを実際に使いつつ、テストを繰り返し、じっくりと時間をかけて新製品のアイデアが練られていく。テント類に至っては、数カ月~数年も張り続けられるそう。
こうして、ロバート自身が本当に使いたいもの、必要なものがこの環境の中で磨き上げられて形になる仕組みだ。
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