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2020.06.09

Gクラスとは似て非なるもの。ベンツの「ゲレンデヴァーゲン」に今乗りたい!

「中古以上・旧車未満な車図鑑」とは……

vol.3:「ゲレンデヴァーゲン(Gクラス)」
メルセデス・ベンツ、1979年〜1992年

Gクラスに名前が変わって15年以上経つのに、いまだに現行型を「ゲレンデ」と呼ぶ人は多い。そう呼ぶのは、そんなに車に詳しくない人たちだ。
でもそれはつまり、車に詳しくなくても「ゲレンデ」は知っているということ。それだけ車を知らない人たちにも、知られたモデルであったわけだ。
型式でいうと、1979年〜1990年までのパートタイム式4WDモデルがW460、1990年〜2018年のフルタイム4WDモデルがW463。ただし、2018年以降の現行型もW463なので少しややこしい。写真は旧型のW463。中古車の平均価格は約680万円
そんなゲレンデヴァーゲンは、よくメルセデス・ベンツとオーストリアのシュタイア・ダイムラー・プフ社の作った「NATO軍に収めた軍用車の民生モデル」と言われるが、「オンロードも快適なオフロードカーを作ったら、NATO軍にも採用された」というのがより正確な理解。
ともかく、NATO軍も認めるほどのオンロード/オフロード性能を持つ車であったことは確かで、先に(1970年)登場した初代ランドローバー・レンジローバーを意識しつつ、レンジにはないショートボディやカブリオレといったバリエーションを用意して、1979年に本国でデビュー。
1979年発表時はロングボディのほかに、ショートボディやカブリオレ、バンモデルがあった。
1982年には日本にも輸入されるようになった。当初は手動で2WD/4WDを切り替えるパートタイム式4WDだったが、1990年に全自動のフルタイム4WDとなる。
登場初期のインテリア。


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