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2020.06.02

猫足のプジョーは何が優れているのか? 誕生からの130年史をプレイバック

「車のトリセツ」とは……

世界初の量産型自動車メーカーはプジョーだった

“世界初の自動車メーカー”は定義によって変わる。
ガソリン自動車の製造ならメルセデス・ベンツだろう。プジョーは、世界初の量産型自動車メーカーと言われている。メルセデスやダイムラーが一台の自動車しか作れなかったときに、同一モデルの複数生産に成功していたからだ。
そのユニークな足回りで世界中にファンを持つプジョーもまた、現在の自動車産業の礎を築いたブランドのひとつなのである。
プジョーのエンブレムは何度も変わっている。写真は1948年、「203」で採用されたライオン。プジョー創業の地、フランシュ・コンテ州の紋章に描かれたライオンに由来している。
ルーツは、ジャン=ピエール・プジョー2世が冷間圧延工法の製鉄に成功したことに遡る。時計製造のためのノコギリやバネ、コーヒー豆やペッパーのミルなど、さまざまな鉄製品の製造で発展した。
自動車製造に乗り出したのは、ジャン=ピエール・プジョー2世の孫、アルマン・プジョーだ。1889年に開催されたパリの万国博覧会でプジョーの名を冠した初の三輪蒸気自動車を披露した。その翌年には四輪ガソリン車「タイプ2」を、1891年には、世界で初めてのシリーズ製造車「タイプ3」を発表。
プジョー初の四輪ガソリン車「タイプ2」。
1896年には鉄製品生産の親会社から分離、オートモビル ・プジョー社を設立。この会社がのちに祖業である会社を吸収し、オートモビル・サイクル・プジョー社へと発展した。


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