RADO ラドー
ゴールデン ホース 1957 リミテッド エディション
かつて日本で舶来時計として人気を博したブランドのひとつがラドーだ。1957年に登場し、当時多くの時計愛好家が憧れた代表作、ゴールデンホースを復刻した。
程良いサイズ感のケースに、ドレッシーとスポーティをミックスしたライスビーズブレスレットを組み合わせたスタイルは、タイムレスな普遍性を感じさせる。
その一方で、ボックス風防越しの文字盤からはヴィンテージな個性が伝わってくる。キッシングホースと呼ばれる向かい合わせのタツノオトシゴや、その下のモデルロゴはオリジナルを忠実に再現し、12時位置には手首の動きに応じて揺れ、機械式であることを主張する錨マークを掲げる。
アクセントカラーにもなっているレッドで共通する日付表示も堂々とした風格が漂う。だが決してノスタルジーではないことは、80時間のロングパワーリザーブや50m防水といった実用的な機能からも明らかだ。ビジネスの諸先輩からも一目置かれるに違いない。
「豊作、復刻時計」とは……2020年は、さまざまなブランドから復刻時計が大豊作。我々が生まれる前に作られたヘリテージモデルから、懐かしい’90年代のあのモデルまで、見た目も気分も昔に巻き戻してくれそうな良質復刻時計をご紹介。
上に戻る 柴田 充=文