注目その2
「ブライトリング AVI Ref.765 1953 リ・エディション」
続いて、「ブライトリング AVI Ref.765 1953 リ・エディション」。この時計の元ネタは、コレクターズアイテムとして知られる名機。
僕自身、ディテール違いのオリジナルを所有しているけれど、インスタに写真を載せたとき、国内外の時計愛好家から「売り物?」「いくら?」と聞かれることが最も多い時計のひとつだ。
実際に手に取った印象はまさに「よくできている」というのに尽きる。
マット仕上げの文字盤の質感も、程良く褪色した雰囲気のインデックスも、見事なまでに世界観を作り上げている。オリジナルと比べると若干ベゼルが厚い気がしないでもないが、SSモデルを腕にしていたら、見た人にはその区別がつかないのではないだろうか。
ブライトリングは、2017年にジョージ・カーンがCEOに就任すると、ヴィンテージコレクターであるフレッド・マンデルバウムを招聘。歴史的モデルの研究に力を入れている。
マニアも納得する復刻版を生み出すことができるのも、そうした背景があってこそである。
3/3