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休日の“寝だめ”が絶対NGなワケ

たのしい睡眠
じゃあ寝れば寝るほどいいのか? それもまた否。ここまで睡眠不足の害悪について解説してきたが、実は睡眠時間が長すぎるほうが、健康に悪影響を及ぼすことがわかっている。実際、睡眠時間が8時間以上の人のがんの罹患率は、4時間以下の睡眠不足の人たちと同等、ということが医学的データによって示されている。過ぎたるは及ばざるがごとし。健康維持に適切な睡眠時間は、個人差はあるものの7~8時間と言われている。
「平日は睡眠時間が長くとれないから週末にたっぷり眠る」。そんな休日の寝だめを習慣化していないだろうか? これこそ、睡眠不足以上に健康を害する超NG行為だ。
睡眠は体内時計を調整する働きも持っているので、休日だけ睡眠時間を長くすると体内時計が乱れてしまう。「平日も休日も同じ時間に寝て同じ時間に起きる」という規則正しい生活が理想かつ重要だ。
しかし、どうしても就寝時間が不規則になってしまうという人は少なくないだろう。そんな人は、起床時間だけでもできるだけ同じ時間にすること。これで体内時計の乱れを軽減できる。
睡眠時間が短い状態が続くのも大問題。平日の睡眠時間が異常に短くなってしまったときには、「週末だけいつもより長めに寝る」という方法を試してみよう。真っ暗に近い状態の部屋で朝は2時間長く寝て、昼食を食べた後、15時までに90分程度の昼寝をする。夜ふかしはせずに、夜は通常通りに床に就く。これで睡眠不足を解消し、体内時計を整えることができ、体調万全な状態で翌週からの仕事に取り組めるはずだ。


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