「在宅ワークスタイル・パパラッチ」とは……今とにかく気になる、ファッション業界人の在宅ワークスタイル。今回は、幅広いファッションブランドをPRする「レボリューションPR」で、メンズのプレス担当をしている田中 望さんをパパラッチ。
現在は、出社が必要なときは自転車を使っているという田中さん。そんな彼の在宅ワークスタイルは……
「必ず梳毛のパンツをはくのがマイルールです」
ウィークデイは会社に2回ほどしか行かず、基本的に仕事は在宅。毎日のようにZOOMや電話を使い、各メディア、取引先とやりとりをしている。
「在宅勤務になってから、自分のルールが増えた気がします」と田中さん。まず、起床したら朝ごはんを食べ、必ずその日の“仕事着”に着替えるのがルーティンだとか。
「絶対にパジャマのままでは仕事をしないようにしています。トップスはサマーニット、パーカ、ロンTの三択で、天気や気温に合わせて選びます。パンツは、ついついラフになってしまうので、休日以外は、あえて梳毛(そもう)のものをはくのがマイルールですね」。
ZOOMでやりとりしても、相手から見られることのないパンツにこだわることで、「仕事の緊張感を出すようにする」のが田中さんの流儀だ。
田中さんは続ける。
「せっかくなのでリラックス感のあるスタイルで在宅ワークをしたいとは思っていますが、どこかで自分なりの線引きをしないと、ダラダラしてしまいます。自分のなかでは、それが梳毛のパンツをはくということ。そう決めました(笑)」。
仕事着の選定基準は人それぞれ。とはいえ、人から見られることのないパンツで仕事のスイッチを入れるというのは面白い。
ちなみに休日は、ウィークデイと差別化するために、「コットンパンツやデニムをはく」という田中さん。
ずっと在宅ワークをしていると曜日感覚が鈍るという人は少なくないが、アイテムで差別化するのは、お手軽で便利なアイデアかもしれない。
「在宅ワークスタイル・パパラッチ」とは……在宅勤務にスーツは不要。だけど、ずっと部屋着ってワケにもいかない。程よくキマっていて、程よくリラックスしている、そんな仕事着で働く業界人をパパラッチ。
上に戻る 長谷川茂雄=取材・文