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2020.06.13

VW・ヴァナゴンで5つ星★車中泊。気軽&身軽に自然に向かう休日

ルーフにテントを直付けして、車内にテーブルもしつらえて……。車中泊するための車のアレンジは人それぞれ。そして、車中泊に魅力を感じるポイントも人それぞれだ。
「カードローブ!」代表・田島直哉さんに続き、今回は、シンク・グリーン・プロデュース 代表取締役の関口正人さんに車中泊の魅力を語ってもらった。

気軽&身軽に自然に向かうメソッドのひとつ

犬2匹と生活をともにする関口さん。ミニチュアプードルのエブリデイ(オス・7歳)と、スタンダードプードルのホリデイ(オス・8歳)がその一員。名前をつなげると「毎日、休日」なのだ。素敵!
車両中央がオープンスペースで、その左サイドに冷蔵庫とキッチンを装備。運転席&助手席を回転すれば、大人5人が向かい合ってくつろげる。このフォルクスワーゲンのヴァナゴン、さぞかし費用がかかったのでは?
「いや、実はほとんどいじっていないんです。ウエストファリア社とのコラボで正規販売されていた、車中泊用のモデルなんですよ」。

ウエストファリア社はドイツのレジャービークルメーカー。このヴァナゴンは1970年代より、アメリカのキャンピングカー市場に向けて発売された車なのだ。
「この“角目”は’80年代後半のモデル。ドイツでいえばバウハウス、アメリカならミッドセンチュリーモダンの残り香を感じさせるフォルムやディテールも魅力なんです」。
サーフボードはキャリアに直接固定でき、スノーボードはスーリーのバスケット「レンジャー500」の中に収納できる。
サーフボードはキャリアに直接固定でき、スノーボードはスーリーのバスケット「レンジャー500」の中に収納できる。ルーフのニッチ(トレイ状の凹み)は薪やバッグを載せるのに便利だ。
今の車にはない得難い“モノ感”がいい。ただ、この車を購入したときの、奥さまの顔色が気になるところだが……(いろいろ参考にしたい)。
「最初は『この車絶対いらないでしょ』という反応(笑)。でも何度か一緒に遊びに行くと、やはり体験価値が積み重なるんですね。半分希望的観測ですが、この車に対する愛着度は今では妻のほうが高いんじゃないかと思います」。
関口さんの趣味のひとつが写真。ウインドーに映り込んだ夕焼けは、何げないが美しい。こんな発見もまた外遊びの楽しみといえる。
気負わず自由に外で遊ぶ。思い立ったとき愛犬たちを連れて波を求め、仲間と集う時間は、何ものにも代え難い。
「都市に暮らす人ほど、その反対側にある自然の価値を理解できると思うんです。ヴァナゴンをひとつの媒介として、これからも気軽に自然との関わりを楽しんでいきたいですね」。
シンク・グリーン・プロデュース 代表取締役 関口正人さん Age 47
「ガーデンハウス」などの運営および数多くの施設、ブランドのプロデュースを行う「シンク・グリーン・プロデュース」を2008年に設立。イヌ、ネコをはじめとした、動物全般が好きとのこと。187cmの長身だが車中泊も問題なし。
 
恩田拓治=写真(取材) 加瀬友重、髙村将司、増田海治郎、いくら直幸、増山直樹、秦 大輔、今野 壘、菊地 亮=文


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