「偏愛スニーカー三番勝負」とは……キングオブコント決勝の常連でもある人気お笑いコンビ「アキナ」の秋山賢太さん。その実力もさることながら、洗練されたファッションセンスもお笑い界随一と言われている。
そんな彼が挑む“偏愛スニーカー三番勝負”。存分にご覧あれ。
①先鋒 ナイキ「エア マックス 96 II」
「エア マックス 95」は、’90年代のスニーカーブームを牽引した“顔”とも呼べる存在だ。しかし、秋山さんには、それに匹敵するほど思い出深いモデルがある。「エア マックス 96」だ。背景には、父との心温まるエピソードがあった。
「父に初めて買ってもらったスニーカーが『エア マックス 96』でした。確か、中学生のときだったと思います」。
当時、秋山少年は「スニーカーが欲しい!」と常々おねだりしていたが、なかなかその機会は訪れなかった。
しかしある日、父から「スニーカー、買いに行くか?」という思いがけない言葉が。胸を躍らせスニーカーショップへ向かうと、そこには神々しく輝く「エア マックス 96」が。ただ、高額ゆえに本心を言い出せず、いちばん安いスニーカーを手に取ったのだった。
そんな秋山少年の姿を見て、父は「嘘つくな、ほんまはこれが欲しいんやろ」と、「エア マックス 96」を買ってくれたのだという。
「その一件以来、ずっと僕はナイキファン(笑)。特にこのモデルは思い入れも強かったので、復刻したときには涙が出るほど嬉しかったですね」。
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