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②中堅 ナイキ「エア マックス 1 ビーストパック」

ナイキの「エアマックス1 ビーストパック」
「エア マックス」の栄光の歴史は、このモデルから始まった。そう、’87年発売の「エア マックス 1」である。
以降「エア マックス ライト」「エア マックス 90」と後継モデルがリリースされていくわけだが、その歴史のなかでオリジンをベースに斬新なアレンジが加えられた作品もまた、エア マックス人気に拍車をかけた立役者だった。
特にサファリパックに続く毛皮シリーズ「ビーストパック」は、ファッションギークにもこよなく愛されたモデルとして知られる。

「もう、ひと目惚れでした」というビーストパックは、黒ベースにパンサー柄を配しながらファッショナブルに落とし込んだデザインが絶妙だ。秋山さんも、この名作っぷりをリアルに実感した出来事があったそうだ。
「これを履いて歩いていたときに、オシャレな女の子がいきなり僕のほうへ近づいてきて『その靴、2万円で売ってください』って言ってきたんです。あまりに唐突だったのでちょっと驚きましたね(笑)。もちろん、丁重にお断りしました」。
同時に、「強烈に人を惹きつける何かがこいつにはある」と感じずにはいられなかったとか。なるほど、’80年代以降の彩り豊かなスニーカーの中においても埋没しないその存在感、さすがである。


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