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#1990’s
ホンダ NSX


世界が垣間見たホンダドリーム

F1黄金時代の1990年にホンダが発売した和製2ドアスーパーカーが「NSX」だ。
当時のスーパーカーといえば、運転するにも乗り手を選んだものだが、NSXではホンダらしく“誰でも扱いやすい”を実現、快適性をも追求した最初のスーパーカーだった。
新車価格は当時の国産スポーツカーの中では最高額であった800万円を掲げたが、エンジンボディの生産はすべて手作業で行っていたというから泣ける。
世界初のオールアルミニウムボディを採用し、車重はMT仕様でわずか1350kg。低く構えたワイドボディに、3L V6DOHC VTECエンジンをミッドシップに搭載する。
馬力規制で最高出力は280psだが、その運動性能は折り紙つき。稀代のF1ドライバー、アイルトン・セナがテストし、セッティングにアドバイスをしたのだから……これまた我々世代には泣けるのだ。
長年の沈黙を破り2016年に登場した2代目「NSX」。
3.5L V6ツインターボエンジンにモーター3基を組み合わせたハイブリッド四輪駆動システムを搭載した現在の「NSX」。運動性能と走行安定性の向上を両立している。車両価格は2420万円。
 
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道具や手段としての側面が重視される今、究極に贅沢な車って何かと考えると、答えは「2シーター」じゃないか? 2人しか乗れない。荷物も積めない。でも最高に楽しい。そんな2シーターがもたらす贅沢な楽しみ方を追う。上に戻る
カストロトシキ=文


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