バリエーションもさまざま。手に入れるならお早めに
未だにこの車がメルセデス・ベンツの「最善か無か」が最も現れた車と言う人もいるほど、その頂点を極めた「W124」。
バリエーションも多く登場し、バブル時代に多くのカメラマンが憧れたステーションワゴンや、クーペ、カブリオレがあった。4WDモデルも設定されていたほか、ポルシェがチューンしたスペシャルモデルの500Eも用意された。
発売から35年。ドライバーにどこまでも忠実な「ミディアムクラス」も、そろそろ歳をくってきた。
手に入れられる今のうちに“最善か無か”とは一体どんなものか、それこそ今の車に乗り慣れた人々に、この車の「直進安定性」をぜひ一度、体感してみてほしい。
「中古以上・旧車未満な車図鑑」とは……“今”を手軽に楽しむのが中古。“昔”を慈しむのが旧車だとしたら、これらの車はちょうどその間。好景気に沸き、グローバル化もまだ先の1980〜’90年代、自動車メーカーは今よりもそれぞれの信念に邁進していた。その頃に作られた車は、今でも立派に使えて、しかも慈しみを覚える名車が数多くあるのだ。
上に戻る 籠島康弘=文
※中古車平均価格は編集部調べ。