激しさと静けさを持つスパイダー
アウディ R8スパイダー
今や稀少種となったV10自然吸気を積むアウディのスーパースポーツ、R8スパイダー。
近ごろ新型モデルが発表されたばかりで、心臓部には最高出力620psのV10を搭載。ルーフの開閉はスイッチひとつ。クローズド〜︎︎オープンの華麗な変身は約20秒で、こちらも50km/h以下であれば走行中も作動可能だ。
そして何がすごいって遮音性に優れたクロス製ソフトトップは、クローズドでは上級サルーンと遜色なしの静粛な空間を保っているからお見事! V10のモンスターエンジンを後ろに背負っているにも関わらずだ。
ルーフを閉めれば終始ジェントル、しかし解放すればシビれるV10バイブスと野太い重低音が身体に響き渡る。
V10エンジンと2シーター・オープン・スーパーカーの組み合わせはもはや稀少種。乗れるうちに乗っておきたいと、素直にそう思うのである。
いずれのオープンカーも、2人乗りという潔さがあるからこそ個性が際立った車ばかり。こいつらで風を感じて走る爽快感は、ほかの何にも代えられない贅沢だろう。
「2シーターという贅沢」とは?道具や手段としての側面が重視される今、究極に贅沢な車って何かと考えると、答えは「2シーター」じゃないか? 2人しか乗れない。荷物も積めない。でも最高に楽しい。そんな2シーターがもたらす贅沢な楽しみ方を追う。
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