識者らが気分がアガる車をプレゼン。
見た目、憧れ、速さ、スペック……理由は山ほどあるが、どうせ乗るなら運転の楽しい車を選ぼびたい。最高の乗り心地の車は?
今回はイギリス車を紹介する。先に紹介している、
フランス車&ドイツ車、
ポルシェの記事もご参考に。
「操る喜びを教えてくれる公道レースカーです」
ロータス エリーゼスポーツ 220
とにかく運転を楽しむためだけの車。900kgの軽量ボディに溌剌とした220馬力エンジン。しかも燃費がとてもいい! タイトなコックピットでのドライブは0→100km/hの加速4.6秒という数値以上の刺激が味わえます。快適装備はエアコン&電動ウインドーくらいですが、かえって運転に集中できる(笑)。
カチッと入るMTシフトを駆使しながらの気持ち良い変速や、自分を中心にカーブする人馬一体感! 交差点を曲がるだけで「運転はこんなに楽しいんだ」と実感する車はそうない。実は取材先で乗ったエリーゼにひと目惚れ買い。そのため別の1台を手放しました(泣)。
| フリーアナウンサー 安東弘樹さん Age 52 TBSを一昨年退社し、フリーへと転身。無類の愛“車”家で車歴は40台以上! カー・オブ・ザ・イヤー選考委員でもあり、専門誌にも寄稿。 |
「最高すぎて再考!? 甘辛な対極2台をヘビロテ」
ロールス・ロイス カリナン
でっかいカリナンだけど、アクセルを軽く踏むだけでエンジンからじゅわーっとトルクが湧いてくる、この感じ、何かに似ている! そうだ、これは霜降りの神戸ビーフから溢れてくる肉汁だ。乗り心地は、波の静かな地中海を悠々と行くクルーザーのようで、まさに大船に乗った気分。
運転していると、オイルマッサージを受けているようなヒーリング効果を感じる。乗れば乗るほど身も心も癒やされる車があるなんて! このままカリナンばかりに身を預けてはダメ人間になってしまう……。なので、ピリッとカラダを刺激する乗り味が魅力のホンダS660を所有してバランスを取りたい。
| ライター サトータケシさん Age53 伝説の(?)自動車文化誌「NAVI」の副編集長を務めた後、独立してフリーランスのライター・エディターとして活動。愛機はシトロエンC6。 |
「魔性の快楽系GTに走るのをやめられない!」
マクラーレン GT
英国の名門レーシングチームの血統を受け継ぎ、プレミアムスーパーカーでもシーンをリードするマクラーレンGTの運転が心躍らぬはずがないのは言わずもがな。それでも、何度でも推したい理由は、GTが“グランドツアラー”だからだ。
ストレスのない着座姿勢は見切りも良く、車内は静音性も優れるため、快適さは言うことなし。しかも十分な車高で街中ではクーペのように扱えるのだ。にもかかわらず、その気になればアドレナリンを沸騰させるのも簡単だ。
これまでは早朝から半日程度に切り上げていた休日ドライブも、そのまま目的地も定めず走り続けたくなる。そんな日常に秘めた彷徨の思いをかき立てる魔性がこの車にはある。
| ライター 柴田 充さん Age 58 コピーライター、編集者を経てフリーランスに。広告制作やメンズ誌に寄稿。現在スマートブラバスとポルシェ911の“8輪”車生活を送る。 |
谷田政史(CaNN)、川田有二=写真(人物) 鈴木泰之=写真(静物) 恩田拓治=写真(取材) 菊池陽之介、松平浩市=スタイリング 勝間亮平=ヘアメイク 加瀬友重、髙村将司、増田海治郎、いくら直幸、増山直樹、秦 大輔、今野 壘、菊地 亮=文