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①「これなんぼやと思う?」

「金徳葡萄酒デラウェア」●ヴィンテージ:2019、ブドウ品種:デラウェア、産地:大阪府、価格:1400円
まず紹介してくれたのは、大阪で100年以上の歴史を誇るワイナリー「河内ワイン」が造る白ワイン。
「持ち寄りワイン会を開催したときに、フランスの国家資格を持つボルドー在住のソムリエールが紹介してくれたワインですね。口に含んだ瞬間、白い花やレンゲの蜜のようなフローラルな甘い香りがお花畑へと連れて行ってくれます。それでいてドライな味わいにギャップ萌えですね」。
ひぐち君によると、パクチーを使ったサラダやアジア系の料理と相性がいいそう。
「何よりこのワイン、価格が衝撃なんです。歴史あるワイナリーで造られたこの一本、なんと2000円以下で買えてしまうんです。『これなんぼやと思う?』と聞くと、みんな必ずもっと上の値段を答えます。正解を教えると全員ビックリするので、クイズを出すのが楽しみになってますね(笑)」。
それは面白そう。必ずウケる“鉄板ネタ”みたいなものですね。
「生産地はコテコテの大阪、河内地方ですが、オーストラリアやニュージーランドのシュナンブランのようなニュアンスがあります。ワイン会では、みんなで『ブラインドだったらどこの国のワインかわからない』と大盛り上がりでした。ワイン上級者にもオススメです」。
ひぐち君曰く、とにかくコスパ最強とのこと。おおよそ1500円では考えられないほど豊かな味わいなのだという。気前のいい関西ならではの価格設定か? 世間が大騒ぎになる前にゲットしとこか。
 

②大人感を演出するセクシーロゼ

「シャトージュン JAPAN SELECT 巨峰&ピオーネ ロゼ」●ノンヴィンテージ、ブドウ品種:巨峰、ピオーネ、産地:山梨県、価格:1500円
続いてひぐち君が挙げたのは、山梨県甲州市のワイナリー「シャトージュン」が造る、山梨産の巨峰とピオーネを使用したロゼワイン。
「すもものような甘酸っぱい香りにスッキリした酸味もあって、味わいはドライ。この酸味が餃子など胡麻油の香りがする中華料理にピッタリなんです。筑前煮などの煮物料理に合わせるのもオススメですよ」。
日本の一般的な食卓にはピッタリのワイン、というワケですな。
「今、世界的にロゼのブームが来ています。このワインも淡いピンク色がとてもセクシーなので、間接照明の薄暗い部屋で飲むと、テーブルがグッと大人の雰囲気になりますよ」。
これは大人の男にとって聞き逃せない情報。さっそくムーディーなおうち時間を演出してみよう。
 

③“激レアさん”を造ってみた!

「ミュゼドゥヴァン oasis ブラッククイーンスパークリング」●ノンヴィンテージ、ブドウ品種:ブラッククイーン、産地:長野県、価格:1800円
最後は果実の宝庫、信州で造られる赤のスパークリングワイン。
株式会社アルプスが造ったこの一本は、「長野ワインフェス in 東京 2020」でもかなり話題になったという。
「日本固有の黒ぶどう品種“ブラッククイーン”を使ったスパークリングワインは、とても珍しい存在なんです。ソムリエ資格をお持ちの営業の方のアイデアで誕生したそうです」。
そもそも赤ワインのスパークリング自体が日本の市場ではそこまで多くはないので、メイド・イン・ジャパンとなると、なおさらチェックは欠かせない。
「ブラックベリーの香りに、泡からくる清涼感、そして豊かな酸となめらかなタンニンがバランスよく、心地いいんですよね。タレの焼鳥やすき焼き、肉じゃがなどに合いますから、普段の家庭料理をいつも以上にリッチにできますよ!」。
食事にも合うレアな1本は、入手困難になる前に買っておきたいところ。赤だけどしっかりと冷やして飲むといいみたいだ。


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