「絶対に家飲みすべき安旨ワイン」とは?“ヒゲダン”と聞けば、まず「ルネッサ~ンス!」を思い浮かべる。それがアラフォー世代の性(さが)である。
このギャグで一斉を風靡したお笑いコンビ「髭男爵」。現在、山田ルイ53世さんは
文筆家としても活躍しているが、相方のひぐち君は何をしているかというと……実は、ワインのスペシャリストとして活動の場を広げているのだ。
ただのワイン好きのレベルではない。日本ソムリエ協会認定の「ワインエキスパート」も取得し、現在は「日本のワインを愛する会」副会長も務める歴とした専門家である。
そんなひぐち君がイチオシする日本の安旨ワインとは?
話を聞いたのは……
そもそも、なぜ「ワインエキスパート」に?
オススメのワインを聞く前に、まず、いつの間にワインを極めていたのか。「ソムリエ」は飲食店で働いている人、「ワインエキスパート」は飲食店で働いていない人が取る資格で、知識量は同じ。つまり、かなりの難関を突破したということだ。
「『ルネッサ〜ンス!』が流行ったときに、フランス大使館の方たちも参加するようなボジョレーヌーヴォー解禁のイベントに呼ばれたんです。そこで『今年のワインはどうですか?』と聞かれて、それっぽいことを言わなきゃと『今年のは重いですねぇ』と答えてしまって(笑)」。
ボジョレーヌーヴォーは「ガメイ」という品種の新酒で、若くて軽やかな味を楽しむのが特徴。「重い」などとは無縁なのである。案の定、会場は失笑に包まれ、ひぐち君はあまりのこっ恥ずかしさに名誉挽回を決意したという流れだ。
その勉強量が尋常じゃなかったことは想像に難くない。今では日本ワインを中心に年間1400種類以上のワインを口にし、年内には日本ソムリエ協会(会長は田崎真也氏)から「ソムリエドヌール(名誉ソムリエ)」に任命される予定だという。
さて、ここからが本題。これまでに全国100カ所以上のワイナリーを訪問したというひぐち君が厳選する、日本のハイコスパ・ワインはこれだ!
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