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2020.03.31

からだ

ランチ時にマイ黒酢! 疲れ気味かつ運動不足な男が知るべき「酢」のチカラ


「37.5歳のための調味料〜キホンのキ〜」とは…
砂糖や塩のように、敬遠すべきとされる調味料がある一方で、逆に年齢を重ねるほど積極的に摂取をすすめられるのが「酢」。とはいえ大人の男性の間でも、好き嫌いが結構わかれる調味料ではないだろうか。
そこで今回は、あらためて知っておくべき酢の効能と共に、酸っぱいものが苦手な人でも、上手に酢を摂取するためのテクニックを伝授。代官山のフィットネス施設に併設されているカフェ『FLUX CAFE』の店長で管理栄養士の冨田絵梨香さんに、アドバイスしていただいた。
冨田さん【今回のアドバイザー】冨田絵梨香さん(管理栄養士)
大学を卒業後、管理栄養士として飲食業界で健康と食をテーマとした取り組みに携わる。現在はFLUX CAFE でお客様の栄養面をサポートするほか、スポーツブランドとコラボし運動と食事に関してのイベント開催も行っている。
 

含まれるクエン酸や酢酸の効能は魅力だが、空腹時の摂取には要注意 

酢
「酢が体に良いとされる理由は、酸っぱさの成分となるクエン酸や酢酸が含まれているから。クエン酸はミネラルの吸収を助けるほか代謝を活発にし、体内に溜まった乳酸の分解を促す効果が期待できることから、疲労回復や筋肉痛の緩和に役立つと考えられています。また、酢酸は脂肪の蓄積を抑える効果が期待できます」。
さらに、酢にはクエン酸や酢酸のほか、各種のアミノ酸が豊富に含まれているため、脂肪の燃焼を促す効果も期待できるとのこと。日頃疲れ気味なうえに、運動不足などで体脂肪が気になる大人の男性には、まさに打ってつけの調味料といえるわけだ。
このほかにも、抗菌作用による腸内環境の改善など、さまざまな健康効果が期待できるという酢。まさに、良いことづくめに思えるかもしれないが、冨田さんによれば注意すべき点もあるそうだ。
「いくら体に良いとはいえ、食事のバランスが崩れるほどの過剰摂取はNGというのは、どんな食品にもいえることです。成人男性の場合、1日に摂取すべき酢の量は、大さじ2杯(30ml)程度で十分。それ以上飲んでも、さらに効果が高まるということは、あまり期待できないと思います。また、酢は酸性の食材となるため、そのまま飲むと胃を荒らしてしまう恐れがあることには、十分気を付けてください」。
特に避けたいのは、空腹時に酢(酸味)が含まれる食べ物や飲み物を摂ること。体に良さそうなイメージがあることから、クエン酸サワーや黒酢サワーを用意している居酒屋もあるが、なるべく最初の一杯を避け、食べ物をお腹に入れてから注文したほうが、胃には優しい飲み方といえるだろう。


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