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酸味が苦手な人には黒酢がおすすめ。加熱すれば酸っぱさも和らぐ

酢を使った料理
好きな人にとっては、1日大さじ2杯では物足りないと思えるかもしれない酢だが、一方で酢に対して苦手意識を持っている人も多いはず。その場合には、酢の種類に工夫をすれば良いとも。
「一般的に、熟成期間の長い酢のほうが、酸味は少ないといわれています。酢の酸っぱさが苦手という人は、黒酢やリンゴ酢(果実酢)を選んでみると良いかもしれませんね。特に黒酢は、アミノ酸もより豊富に含まれているのでおすすめです」。
酸っぱさが苦手という人は、スープや煮物に酢を入れてみるのも手だという。
「酢は、熱を加えることで酸味が和らぐほか、味をまろやかにする効果があるんです。例えばランチでラーメンを食べている途中でスープに入れれば、味変を愉しみつつ上手に酢を摂取することができるのではないでしょうか」。
高温で調理すると酢の成分が飛んでしまうおそれがあるともいわれるが、冨田さんによればテーブルに並んでいるメニュー程度の温かさなら問題はないとのこと。
中華料理店以外でテーブルに酢が置かれているケースは少ないかもしれないが、酢が苦手という人の摂取テクニックとしては、ちょっと覚えておきたいところ。健康志向の男性なら、マイ黒酢を持ち歩いても良いかもしれない。
ちなみに塩分との相性もよく、塩水に酢を加えると、同じ濃度でもより塩辛く感じるようになるのだとか。つまり、酢を上手に使うことで、減塩効果も期待できるというわけだ。
ことほど左様に、大人の男性にとっては有難い調味料といえる酢。苦手意識を持っていた人も、これを機会に積極的に取り入れてみよう。
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「37.5歳のための調味料〜キホンのキ〜」
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FLUX-CAFE【取材協力】FLUX CAFE
管理栄養士がメニューを監修し、日々の食事から健康をサポートしてくれるカフェ。「限りなくグルテンフリーに近いおばんざい」と「アスリート飯」という、ふたつのコンセプトを軸に食を提案している。欧米化が進んだ日本人の生活におけるグルテンの過剰摂取と、それによる腸への負担やさまざまな免疫疾患を軽減してくれる食事を求め、ランチやスポーツ後に足を運ぶ人が多い。 
住所:東京都渋谷区猿楽町3-7 代官山木下ビル1F電話:03-6452-5778
www.flux-cafe.com/
 
 
石井敏郎=取材・文


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