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ルビコントレイルで鍛えられた最強のラングラー

ルビコンとはカリフォルニア州にあるジープにとっての聖地。険しい山道で有名で、オフロード性能を高めるための開発拠点の場所を指す。
四駆の王様であるジープは、アメリカのシエラネバダ山脈越えを舞台とした「ルビコントレイル」で鍛えられる。
「ラングラー ルビコン」2ドアモデルの最小回転半径は5.3mで、日常の取り回しから木々の間を縫って走るような状況下でも抜群のフットワークを実現。ちなみに渡可水深は最大約76cm。
ルビコントレイルは、半端なオフロード性能では走破不可能といわれる過酷な22マイルのオフロード。タイヤを踏み外すこと、即ちそれは死を意味するといっても決して大げさではないテストコースだ。ルビコンはそこを走破せねばならない。
新型「ラングラー ルビコン」の2ドアモデルは、ショートホイールベースゆえ、4ドア版に比べて小回りが利き、岩場などの走破性も向上。専用装備として取り付けられたロックレールやスキッドプレートで車体や機関部品を保護している。
大きな目玉となるのは、ジープ史上最強の走破性を実現する電子制御によるフルタイムの四輪駆動システム。そしてルビコン専用の「電子制御式フロントスウェイバーディスコネクトシステム」は、29㎞/h以下でのオフロード走行時にサスペンションの長さを最大25%拡大。悪路走行性をさらに向上させる。
路面や走行シーンのコンディションに応じて自動でトルクを四輪へ配分する自動のフルタイム4WDモードに加え、手動でガチャンとアナログに駆動を切り替えるパートタイム4WDも残されている。ビギナーからオフロード愛好家まで楽しめるようになっているのだ。
取り外し可能なドアパネル(外すと公道走行不可)には、むき出しのヒンジを採用。ウィリスMBの名残りだ。ちなみに日本でのラングラー販売台数は、アメリカに次ぐ世界第2位。


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