料理に使う食材としてのベビースターとは?
「ベビースターラーメン」を輝かせ続けるために、具体的に何をするか。そのヒントは冒頭の“食”のカテゴリーにあった。
「2018年度から、『料理の素材に使えるスナック』という新しいポジショニングにチャレンジしています。私たちは子供が小腹をすかせたときに食べるおやつを作ってきました。でもそれは角度を変えて見ると、『おやつを食べるシーンに限定したブランド』になっていた、ということなのです」。
そこで新たに「ベビースター」を使った多彩なレシピを提案、ホームページで紹介した。「ベビースターラーメン」をトッピングしたサラダや衣の代わりに使ったから揚げ。「ドデカイラーメン」を使ったチョコフォンデュなどもある。
「普段の食事に出せる料理を提案していますし、子供が遊びの延長で楽しみながら作るメニューもあります。主婦、年配の男性、一人暮らしの若い方などあらゆる人がターゲット。おそらく、30年前の大人に『ベビースターを料理に使ってください』と提案しても、『何言っているの?』という反応だったでしょう(笑)。でも今なら『それ、いいかも』になる。現代の大人には頭の柔らかさと、フレキシブルな姿勢があると思います」。
さらに家庭用レシピのみならず、業務用レシピの提案もスタート。つまり外食産業とのコラボレーション展開である。これまで「元気寿司」「ロッテリア」「幸楽苑」「がブリチキン。」などで、期間限定のメニューを展開している。
「1年強の期間、さまざまなフードサービスとコラボしてきました。『ベビースター』は認知率が高いので、企業にもお客様にも通りがいい。“ちょい足し”が基本だから作るときのオペレーションが楽という利点もある。そして、材料コストを抑えたいという要望にも応えることができます。トリュフのような高級食材ではないので(笑)」。
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