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「純恋歌」のヒットで生まれたギャップと責任感


2001年のデビュー後、2006年に湘南乃風が発表した「純恋歌」は、年間シングルチャートでTOP10にランクインするほどの大ヒットを記録。続く「睡蓮花」もヒットを飛ばし、湘南乃風は一躍人気アーティストとして注目を集めるようになった。当時、一気にスターダムに上がったことをどう感じていたのだろうか。
「僕はうれしかったけど、戸惑うメンバーもいました。この先どういう方向性で進んでいくか言い争うこともあった。僕らはライブ会場やクラブで盛り上がる音楽をメインにやってきたから、ラブソングで注目を浴びることにギャップを感じていたんです」。
こうしたい!という思いだけでやってきた10代〜20代。30代に突入し、自分ひとりの行動がメンバーやスタッフ、ファン、そして家族に影響を与え、大きな責任が伴うことを痛感した。
SHOCK EYE
「彼らのために自分の生き方や気持ちを変えられるかどうかの岐路。芯となる部分だけは残して、あとは柔軟に対応しなければならない。僕は意外とそれが得意でした。誰かのために自分が大切にしていたものを置いていくことに対して、抵抗がなかったんです。だって本当に大切なものって意外と少ないじゃないですか。だから意地はっても仕方ないなって」。
30代に入って2人の子供ができたことも、考え方に大きな変化をもたらした要因だった。
「子供中心の生活に、一気に変わりましたね。生活スタイルや考え方を貫く格好よさもあると思うけど、僕は大切にしたいもののために自分の価値観を修正していこう、というタイプでした」。


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