じゃあ、カーリースとサブスクの違いは?
その正確な答えは「各社それぞれのサブスク、カーリースの定義によって異なる」となってしまうが、単に「カーリースより、流行のサブスクって名前にしたほうが良くない?」という理由だけで、車のサブスクサービスが立ち上がったわけではもちろんない。
サブスクがこれだけ世の中に浸透している大きな理由のひとつに「支払い額が明確であること」がある。
そもそも車を所有・維持していくためには上記の表の通り、車両本体価格以外に実にさまざまな支払いが待っている。しかもタイミングや支払う金額がバラバラで分かりにくい。
例えば車検なら最初は購入後3年目、以降2年ごとだし、その料金も車を預ける工場によってまちまちだ。自動車税は毎年払わなければならない一方で、整備費用は必要になったその都度払うしかない。
また任意の自動車保険の支払金額は、車種や加入者の保険等級などによって、いくら払えばいいのかも一定ではない。
このように音楽や映画と違い、支払う金額も時期もバラバラなことが“面倒臭さ”なのだが、それを「なるべく分かりやすく、月々一定額を払えばほとんどすべてまかなえる」ようにしたというのが、車のサブスクというわけなのだ。
だから、一般的なカーリースと違い、例えば任意の自動車保険は毎月定額のリース料に組み込まれていることが多く、整備費用も整備内容によっては追加負担なしで整備してもらえるケースが多い。そんな風に、なるべく定額のリース料だけで車が乗れるようにしているのだ。
さらに購入の場合で次の車に買い替えする際に、次の車購入の資金源になる愛車の下取り額が心配だが、サブスク(やカーリース)ならそうした心配は不要。契約満期後は乗りたい車の契約を新たに結べばいいだけだ。
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