世の中のありとあらゆるプロダクツから、ノンネイティブ・藤井隆行さんが独自のセンスと審美眼でモノをセレクト。
デザインとは? 実用性とは? 買い物の醍醐味とは? ブランド名や巷の情報に惑わされず、本当に自分に必要なモノと出会う方法を指南。
味良し、デザイン良しの炊飯用土鍋で家族の尊敬を一身に
僕は、どんなに性能が良くてもデザインがかっこ良くないと買う気にはならないんです。
もちろん「かっこいい」の基準は人それぞれ。僕の場合は、丸みのあるフォルムや、ニュートラルなカラー、マットな質感が基本条件。「ノンネイティブ」の服はすべて、一度洗いをかけてからリリースすることで最初から馴染むように仕上げているのですが、どんなモノでも、買った日から自分の生活空間にすっと馴染んでほしい。
そのためには、有機的な形や自然な色、ピカピカしていない質感のほうが、毎日使っているモノとのバランスが取りやすい。自分が本当に気に入って選んだモノの潜在能力を最大限に引き出す、というのが理想的なモノとの付き合い方です。
さて、今回ご紹介したいのが「飯炊釜」。宮城県の小さな工房で1つずつ手作りしている炊飯用の釜です。
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