ファッションだけじゃない「ギア」の本質を知れる
ジャーナル スタンダードのディレクターという立場においても意外なメリットがあった。
「ジャーナル スタンダードはご存知のようにファッションに軸足を置いたセレクトショップですが、モノの成り立ちや使い方を理解していないと取り扱えないシューズブランドやウェアブランドを展開できるようになりました。実際にアクティビティとして楽しんでいれば、ギア色が強いメーカーの本質的なことも理解していることに繋がるのではないでしょうか。メーカー担当者の方からも、その点を信頼して取引していただいている気がします。移り気があるのがファッション業界ですから」。
月間走行距離やタイムとは無縁の、山ヤとしてのランニングライフ。だからマラソン大会などには興味はないが「2020年はトレイルランの大会や、オリエンテーリングの要素があるOMM(イギリスで開催される世界最古の山岳レース)等には参加してみたいかな」とも語っている。
では、山ヤとして松尾さんが選んだランニングウェアはどのようなものだろうか。後編に続く。
RUNNER’S FILE 06
氏名:松尾忠尚
年齢:45歳(1975年生まれ)
仕事:ジャーナルスタンダード メンズディレクター
走る頻度:週2~3日、1時間程度
記録:レースへの参加はなし
礒村真介(100miler)=取材・文 小澤達也=写真