折に触れ我が身の狭量にハッとする四十路。いかんいかん。もっと鷹揚に構えねば……とは思うが、具体的にどうすりゃいいの。
その第一歩はおそらく、価値観に対する許容である。例えば、高級な腕時計も手頃な腕時計も等しく愛せるような。
“幅と深み”のある男になりたい
「タンク ルイ カルティエ」K18PGケース、縦33.7×横25.5mm。手巻き。130万8000円/カルティエ 0120-301-757「カルティエ」の腕時計実に100年以上にわたって時代のセレブリティたちに愛され続けてきた「タンク」。その存在価値はまさに歴史が証明しているといえよう。この腕時計のエスプリの神髄を象徴するモデルが、1922年に登場した「タンク ルイ カルティエ」だ。縦枠の伸びやかなデザイン。力強さとエレガンスを兼ね備えたラグ。伝統のローマ数字のインデックス。リュウズの華やかなサファイアカボション。これほど粋な時計はないと思う。
そもそも“幅と深み”とは何か。ほとんど哲学ではあるが、身近なところに置き換えてみるとどうだろう。デニムを愛し、洒脱にスーツを着こなす。波乗りもキャンプの手際も鮮やか。ジャズクラブの常連であり、寄席にも顔を出す。クラシックマティーニも屋台のコップ酒も嗜む。見かけのスタイルの話じゃない。フラットな心でいろんな価値観を楽しめる男、ってことじゃないだろうか。
カルティエの「タンク」は究極のエレガンスを具現する腕時計といえよう。パーティなどの華やかな場には打ってつけである。
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