オトーチャンズ衛生兵は“情報戦”にも通じるべき
とはいえ、衛生兵ができるのは応急処置まで。治療するため後方の然るべき施設に送るのが本来の任務である。当たり前だがこれまでも、そしてこれからもオトーチャンズ衛生兵も子供を医者に連れていく機会があった(ある)はずだ。さてしかし、受診の際に必要な証書類の種類や、それらの保管場所をちゃんと把握できているだろうか。
ママに聞けばわかる、なんてのは論外。いざというときにママがいないことだってあるのだ。
健康保険証、子供の医療証、診察券、お薬手帳など診療に必須な装備の場所は日頃から把握しておくのは当然。かかりつけの医院の電話番号や場所、休診日、予約システムも把握しておくべきだ。
さらに覚えておいてもらいたいのが「
♯8000 こども医療電話相談」の存在である。これは、全国共通の短縮ダイヤル「♯8000番」にかけることで、住まいの場所に応じた都道府県の相談窓口へ自動的に繋がり、小児科医師・看護師から適切な対処や受診すべき病院のアドバイスを受けられるというもの。ただし、「混雑状況によってつながりにくい」という利用者の声もあるので過信はできない。やはり無理を聞いてくれる、かかりつけ医院を見つけておくことは重要だ。
なお、先述の通り母子手帳は6歳までの記録ではあるが、就学後も診療に役立つこともある。邪魔になるものでなし、保険証などと共に受診時にも念のため持っていって損はない。
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