ご家庭衛生兵は、立ち位置のバランス感覚が必要
ここまで、オトーチャンズは子供や家庭を守る衛生兵となるよう説いてきた。しかし、「子育ては夫婦分業が当たり前」の意識も進んでいるなかであっても、家庭の健康・衛生状態の維持は自分の役目と考えているママもまた多い。特に意識の高いママであればすでにナイチンゲールになる準備を揃えているかもしれない。
もし、その準備に穴を見つけても、ストレートに指摘するのが必ずしも最適解でないことは、ややこしい上司、同僚に囲まれた(?)ビジネスマンであるオトーチャンズならわかっているはず。ママの自負心、プライドを逆なでしないこともまた重要である。何やかんや言っても、子供といる時間が長いのはママな場合が多い。いざ、事に当たっては受け身にならないことが肝心だが、同時にママを立てることを忘れてはならない。感染症対策を完璧にしたとて、夫婦間がささくれては台無しである。
なお、わかっているとは思うが、自分自身が最後まで立っていなければ家族のサポートなどできるわけがない。不摂生の挙句、ソファーでごろ寝。挙句、家族のなかでいちばんはじめに体調を崩すなんてことは重大な軍規違反であると心得るべし。
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